8時から目覚まし時計の音をずっと聞きながら、9時起床。アラームの意味なし。
今日も良い天気になりそうだ。
日差しは暖かい。
午前中はまた、数独とかをしながらだらだら過ごしていた。今日は別に忙しくないしぃ、3時に合わせがあるだけだしぃ、と思っていたら、午後が忙しくなった。予想外。
きのうのリゾットの残りをお昼に食べて、3時からフラットメイトと学校で合わせがあったので、きのう作ったクッキーと紅茶を持って出かける(お前は誰だ&どこへ行くのだ)。
モーツァルト、ヴァイオリン協奏曲5番。ソリスト(=フラットメイト)が一段と上手になっていた。リズムの切れは良いし、軽やかさが増したし、何より、本人が楽しんでいるのがよくわかった。楽しかった。合わせには何の問題もなかったので、すぐ終わり。オケパートも弾いていてとても楽しい。
その後、秘密の合わせをヴァイオリニスト(日本人の友達)とした。と言っておいて書くが、彼女は今、ちょうどベートーヴェンヴァイオリンソナタ5番をやっている。それを先週知ったので、実はお願いしておいた。「どうしてもこの曲を把握したいから、合わせをしませんか」と。
こちらではよくあることだけれど、ソリストやピアニストがいる場合でも、前もってその曲を把握したいために、同じ曲をやっている人を探して合わせをすることがよくある。実際、その人と組む訳ではなく、良い意味で、お互い利用するのである。私も、いわゆる「替え玉」(笑)で、フラットメイトの練習のために伴奏をすることがある。どこでピアノのメロディーが入るのか、どこでソリストが呼吸するのか、CDではわからないことがたくさん見える。
1,3,4楽章を合わせた。ふうん、こうなるのか。本当に良い勉強になった。もちろん、呼吸で合わないところを練習したり、スケルツォのリズムの刻みなどをゆっくり練習したりと、内容は普段の合わせと変わらない。
来週、姉が来る。その合わせのために、少しでも万全になるよう、勉強しておきたい。ちなみに、その友達には、こういう理由で貴方と合わせがしたい、とは言って、承諾をもらっている。音楽を勉強する場とはこういうことかも。ただ、あまり深入りするとくせがついてしまうこともあるので、多少注意が必要。
その後、自分の練習に取り掛かる。やっとソロ曲弾いたぞ。午前中だらだらしていたのがいけない。主にリスト伝説1&2。1番はあさって門下の前で弾く予定。トリルがちょっと揃ってきたし、雰囲気もちょっと出てきた。フラットメイトがまだ学校にいたので、聴いてもらった。「一緒に住んでるけど、これいつ練習したの?いつ暗譜したの?」と言われた。
明日、ピアニストの友達の譜めくりを頼まれていたので、練習の後はその合わせに参加。ピアツォラのタンゴで、ピアノ、ダブルベース、アコーディオンのトリオ。楽しみたいが、楽譜がとても複雑なので、譜めくりに集中。インプロヴィゼーションの塊のような曲なので、楽譜を読むのが難しい。
ということで、フラットメイトと一緒に帰って、21時半に到着。帰り道も怖くない。一緒に住んでるっていいな。
インスタントというのか知らないけれど、以前妹が持ってきてくれたタラコスパゲティの素を使う。ノリでネギが見えない。
空腹は何でも美味しい(インスタントに失礼)。
明日は譜めくりで少し遠出した後、学校に戻ってフラットメイトの公開レッスンの伴奏。
最近あまり雨が降らない。暖かそうな天気に思えたけれど、気温は低く風は冷たかった。
気持ちと正反対に何故かのんびりと支度をしてしまって家を出たのは9時半。今日はレッスン。よし、リスト伝説、2番も絶対弾くぞ。
学校で30分くらい弾いてからスタインウェイ・ショップに向かう。いつも思うけれど、1週間って早い。別に忙しくないのに、早い。すごく丁寧なレッスンをしてもらった。結局2番を弾く機会はなく、1番だけで終了。ああいう努力は大抵報われないのだ。この曲の練習の仕方や、音色(おんしょく)の違いなどを細かく見ていただく。うーん、楽しい。最近ずっとテクニカル・ワークを積極的にやっているせいか、何となく現われているようで、先生にも気づかれた。もっと早くやるべきだと常々後悔するけれど、始めた時がその時だ、といつも思うようにしている。
まだ始めて間もない(大して理解も深まっていない)のに、来週のパスカル先生のトライアウト・クラスで弾くことになった。ひえぇ。
レッスンの後、特にやることはなかったけれど、ちょっと外をふらふらしていた。
本当に綺麗な青空。
赤いヘリコプターを発見!発見発見!可愛い、可愛いなあ。今日は運勢の星5つだと思った。
ほぼ毎回、青空を見ると思い出す歌詞がある。しかもたまに小さい声で歌ってしまう。
それはいつか放送していたアニメ「キテレツ大百科」での、「すいみん不足」という歌の歌詞。
♪「ああ 空はこんなに青いのに 風はこんなに暖かいのに 太陽はとっても明るいのに どうしてこんなに眠いの!」
何故か頭にずっと残っている(聖闘士星矢の「ペガサス幻想(ファンタジー)」も絶対忘れない歌詞の一つ)。
「今日もいつものすいみん不足 頭がほてってきちゃったよ いつもの学校の いつもの教室 あの子は今日も元気だね」
「あの子が私を悩ませる 私があの子を悩ませる みんながみんなを悩ませる みんなは心を痛めてる」
「ああ 空はこんなに……」
と続く。メロディーも好きだ。でも睡眠不足の時に歌いたくない歌の一つでもある。
午後は帰って遅いお昼を食べて、あとは秘密のレポートの作成を開始した。うふふ。
9時起床。定番になりつつある。朝から夕暮れのような天気。
だんだん冷え込んで、ロンドンの冬らしくなってきた。
午前中は部屋の片付けを少しして、練習も少し。できれば明日のレッスンにリスト伝説の暗譜を間に合わせたい。半分くらいできた。と余裕そうな表現だけれど、実は四苦八苦でがむしゃらで無我夢中のさなかである。
友達が一時帰国で帰る日だったので、11時ころ出てパディントン駅まで送っていった。家族も友達も、ロンドンに来て帰る時の、あの「じゃあね」と手を振る時の悲しさと言ったらない。「じゃーねまた明日ねー」のノリで手は振れない。ただ少しだけ悲しい。涙も出ないし別れのあいさつを長々することもないけれど、何だろうあれは。まだわからない。
家に戻ってまた練習のつづき。
私にとって、音で曲を覚えるのはほぼ不可能と言ってよい。絶対音感(Perfect pitch)を持っていないからだ。持っている人によれば、絶対音感は暗譜に役に立っている、という。特に和声的でない現代曲などがそうらしい。ふうん。はっきり言って、ピアノを弾くことにおいて、持っていなくて困ったことは特にない。初見のテストや視唱だと、多少困難ではある(大学入試の視唱で、別の調で終わってしまったのは自分の笑い話)。あったらいいな、ドラえもんがいたらいいな(ちょっと違う)、くらいの軽い気持ちである。
ということで、私の暗譜方法は、とにかく構造で覚える、ということ。もちろんメロディーくらいはいいけれど、調やコード、3声なら1ラインずつ、大きなまとまりで掴んでいく感じ。あとは、楽譜をそのまま、写真に撮ったように頭に写すこと。これはあまり混雑してない音符ならとてもいい方法だ、と思っている。
今日はパスカル先生のトライアウトクラスがあるので、5時半にまた家を出る。今日は外出が多い。皆弾き終わって1時間くらい経った時に、急に、私が伴奏をしているベートーヴェン協奏曲のソリストが弾く、と言い出した。今日、弾く日だったっけ…。1週間合わせもしてないじゃん…。と思いつつ、セカンドピアノの前に座って弾いた。何とかなったけど、ちゃんと練習しておけばよかったと後悔。不意打ちもたまには良いものだ。
家に帰って、残りもののご飯を温めて食べて、また機織りと化したピアノに向かう。最後の伝説(映画のタイトルみたい)、暗譜の仕上げ。コードで覚えたら意外にすんなり終わった。わーい暗譜終了。明日のレッスンに持っていこう。
関係ないけれど、私の外出のお供。
大嫌いなピンク(笑)でもとても役に立っている。
中身はいつも紅茶。おいしい。
今日も朝から練習。リストに頭を使って大分疲れた。お昼はきのうの残りもの。午後もずっと練習していた。夕方4時に家を出る。フラットメイトとのリハーサルとパフォーマンスクラス(公開レッスン)のため。
学校は、月曜日ということもあって何だか混んでいた。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲で、なかなか良いレッスンを受けていたように思う。ヴァイオリンの技術的なことはよくわからないし、音程の難しさは「あ、ひくーい」と簡単に言ってしまうピアノ科だけれど、先生の言っている音楽的な面は、どの楽器も全然変わらないと思った。「Tell them something(みんなに何かを伝えて)」「exaggerate(大げさに)」「create the story you want(好きなストーリーを作って)」など、別にヴァイオリンだけではないこともたくさん。ホールで弾く気持ちで、後ろの最後の列の人に音楽を運ぶつもりで、と教師も、どうにかして生徒から引き出そうとしていた。伴奏は始めの通しくらいしかしっかりと弾けなかったけれど、いつ参加しても、他の楽器のレッスンは面白い。来週の月曜日は、彼女とモーツァルト協奏曲。
家に帰る時間がばらばらだったけれど、家に着いてキッチンで、「今日はお疲れ様、ありがとう」とそれぞれ言う。不思議な感じである。
7時に起きる。眩暈がした。前も見えなかった。こけた。
闇が広がっていて、私の知らない世界だった。解ってるけれど、なぜ朝なのにこんなに暗い。闇だ闇。
でも、シャワーを浴びたら、起きた直後の不快感はもう無くなっていて、朝っていいもんだな、と何事もなかったように清清しかった。気分なんて、そんなものだと思う。
ヨーグルト(嫌いだけどみんなが体に良いって言う)とコーヒーを。コーヒーを飲めば頭痛にならないと言う友達がいるのだけれど、そうではなくて、普段コーヒーを飲んでいる人が飲まなくなると、軽い依存性のために頭が痛くなるらしい。でも、気休めに飲んでおいた。
30分ウォームアップをして、フラットメイトと8時半に家を出た。こういう時、サイレント・ピアノはありがたい。
今日はフラットメイト(Vn)のオーディション。会場は、
…家のように見えた。フラットメイトと、「ここ、で、いい、の、か、な…?」と迷ったくらい。
最初は普通の家に見えたし、けっこう素敵な家だ。
でも、中に入ったら程よく期待を裏切られ、サロンぽい大広間にコンサートグランドも入っていた。スタジオ、らしい。写真は取れなかった。
でもやっぱり上の階は家だった。
10時15分に本番だったので、上の部屋でウォーミングアップ。
本番は楽しくできたけれど、モーツァルトは再現の前、シベリウスも最初のカデンツァで終了。やっぱりそうだよね…。でも楽しかった。
フラットメイトが、「ピアニストが緊張を見せないでくれると本当に助かる」と言っていた。そういってもらえて良かった。バックアップ担当は、文字通りバックアップできる態勢を取らなければ、と思う。緊張していても、「大丈夫だよ、頑張れ!」と言える伴奏者になりたい。
家に帰って、焼きそば(再)を作った。
その後は、絵を少し描いて、ピアノを2時間くらい触って、いつの間にか夜になった。
簡単に夕食も済ませた。
夜の7時くらいから思考が停止したまま動いていた感じ。でも一日が長くて嬉しかった。