10時前に起きて、焦りながら支度をしていたら、妹からスカイプで電話。その場にいる母や父とも少し話す。カメラがあったら一度に皆と会えるのになぁ。早く飛行機のチケットを取らなければ…。
11時に、ヴァイオリンの友達が家に来た。今日はブラームスのソナタの合わせ。
集中力がもう限界、っていうくらい、熱心にディテイルを。出だしの雰囲気を掴むのが本当に難しくて、アーティキュレーションの意味だのテンポだの、ああだこうだといろいろやってみて、最終的に、「気持ちを合わせれば雰囲気が出る」という何とも曖昧な結論になった。そうすると、うまくいったりする。でも、最初から曖昧にやっては絶対に作れなくて、右往左往する理由は、ここにあるのだと思う。どの箇所もほぼ隙間なくやった。
1時半には、くらくらして息切れしそうだった(喩)。2時に彼女は帰った。
その後すぐに、きのうからの計画通り、ブラームスのスコアを開く。実際に楽譜にしてみることにした。譜面の正式な書き方とかはどうでもいいから、とりあえず五線紙に音符を書き出してみよう、と。やっぱり1台じゃ全然間に合わなくて、あとから2台の譜面に。読みながら、奇声を発していたと思う。何ていうか、もう感激してしまって…。楽譜を買う時はいつも、ここにすべてが詰まっているんだな、と思う。この紙に印刷されたこの音符に、考えられないくらい膨大な量の作曲家の思考と苦悩とファンタジーが詰まっているんだ。
慣れないアルト記号などを読んだり、2台にするためにどのパートとどの音域を使うかで大分迷って、時間を費やす。まだC-Majorのテーマには程遠い…。そのテーマの後のことはさらに遠いので、あまり考えていない。でも諦めない。作業中、たまに「こんな大曲を、オケに入らない楽器で音を拾ってごめんなさい」と思うけれど、まあ何にも矛盾(コントラディクション)はある、と思って見ぬふり…。その代わり曲に対する愛情は同じくらい、ある。父が書いたという短い論文?を読んだ。参考になりました。ありがとう。
ネットで面白いグラフを見つけた。オケの各楽器の音域図。縦に楽器、横に音域で、それぞれ棒グラフになっている。ピアノが(グラフ内の)全音域をカヴァーしている唯一の楽器だった。そういえばそうだ…。当たり前のことでも、グラフとして目で見ると面白かった。
責任がないから楽しいんだ、きっと。
やめたのは夜の7時頃。さすがに頭を使いすぎて、本当にくらくらした。栄養補給!
またあした。