起きたのは10時。だんだん遅くなってきた…。きゃー。
窓を開けて、支度。風鈴は、最近よくなるので嬉しい。思った。風鈴は、きれいな音がなるように設計されて(作られて)いて、あと風任せ。そして風が吹いた時、いつも、一番綺麗な音で鳴る。そんな風に私も音が出したい。一生懸命、あーでもないこーでもない、うーんん、よいしょ、っと綺麗な音を作り出すのではなくて、そこにあるものを「ここにあるんですよ、ほら。」という感じで音が作りたい。そういう音楽がしたい。風鈴を眺めながら、そう思った。
その感じを念頭に置いてピアノに向かうも、楽譜を開いたとたん、試行錯誤を始めてしまう。(笑)それもいいのだけれど…。
3時に練習を終えて、4時からのトライアウトクラスへ。
パスカル先生が、やっぱり厳しい先生なのだ、と再確認してしまった。どこまでも尽きることなく、音楽を追求している姿が印象的だった。「試験だから」「評価されるから」という理由で音楽が左右されない真の状態をきっと先生は作りたいのだと思うけれど、数日後に試験という学生にはつらいことだと思う。本当に本当に、大変だけれど、このアカデミーの生活が切磋琢磨の贅沢な環境なのは確か。自分はもう卒業したけれど、ここに入っていられることをとても嬉しく思うし、日本に帰っても忘れないようにしよう、と思った。
6時半に家につき、また練習。2時間ほど。
ベーカーストリート駅から学校に歩いていく途中、マダム・タッソー蝋人形館がある。今日はバンクホリディだったので、ファミリーや観光グループの大行列ができていた。大型パスが何台も停車している。アイスクリーム屋さんも出ている。これを見るとき、今日が休日なのだと分かる。いつも横目で通り過ぎるけれど、日本に帰る前に、一度くらい入ってもいいかも、と思う。全然興味がないけれど、うん、一度くらいは…。(笑)
明日からファイナル・イグザムが始まる。数人聴いて、あとはヴァイオリニストとリハーサルをする予定。