5時50分に、目覚まし時計で起きる。
支度をしている間、窓を開けていたけれど、本当に寒い。部屋がすぐに冷えてしまう。
7時半に家を出る。
9時から学校でレッスン。今日はバラードの1番を持っていってみた。
「自分を忘れること。音楽のことだけ考えること。」
言うのはとても簡単なのだけれど、実際、演奏において「自分を忘れる」ってどういうことだろう?今日はそういうことを勉強した。そこにある音、音楽、アートのことだけに集中すると、本当にいつの間にか「人格」はどこかに行ってしまうものなのだ。今日はそれが少しだけ体験できた。ふと集中が途切れると、もう元通りの薄い音楽になってしまう。深いふかーいところで、まだ理解がいたっていない、精神のコントロールがうまくいっていないことがよく分かった。何て面白いレッスンだろう、と思った。
そしてパスカル先生は、「improveした君たちによって、僕も教える者としてimproveしている。最近また新しい境地に至ることができたんだ。」と言われた。あんなに素晴らしい先生が、どうして、そう言えるだろう、と感動してしまった。あぁ、この先生に出会えて本当に良かったな、と確信した。言わなかったけれど。(笑)何かを返すことができるとしたら、それは自分の演奏に現すことだけ。
そんな劇的なレッスンが終わり、次の生徒が教室に入ったあと、携帯電話を譜面台に忘れたことに気づき、1時間待つことに。次の子もそんな劇的なレッスンを受けているに違いない!と思うとどうしても扉を開けて邪魔することができず…。(笑)本を読みながら扉の前で待っていた。
お昼に帰宅。
母とスカイプで電話をしたのち、急激な眠気が襲う。ここで負けていいのか…!?とかなり闘って、明日へつなげるため、やはりピアノの前に。ヴァイオリンの伴奏がたまっているから…、絶対今日やらないと困るから…、今寝たら後悔するから…と思って何とか3時間くらい頑張った。ドヴォルザークの譜読みは終了。
のち、くらくらして、何をやってももう無駄だと知って、とうとう30分の仮眠(笑)どうして人間は睡魔に勝てないんだろう。
夕方、再び外出。家に戻ったのは10時頃。
最近、考えること、やることが多くて、一日を生きるのに見合った体力が伴っていないような感じがする。うーん。
今日の新聞で、豚インフルエンザのロンドン感染者が初めて確認された、とあった。「The Tube is a perfect breeding ground for the virus.」とも書いてある。WHOもphase 5に引き上げと言っていたし、これからSARSのように大変になるのかなぁ。Wash and gargle.