しばらく更新していなかった。というより、日本にいるという安心感で忘れていた。すみません。
11月22日、サンサーンス・ピアノ協奏曲第2番、無事に演奏終了。自分自身、とても楽しく演奏することができた。反省点はあるけれど、反省というより次の課題として捉えることができた。
コンチェルトは、本当に楽しかった。オーケストラって、どこまでも成長するような生き物みたいでとっても魅力的だと思う。ピアノという楽器のせいか、オーケストラをひとつの個体として、未知のものに感じていた。けれど、数回合わせをしていく中で、個体ではなくやはり一人一人の音がちゃんと聞こえてきて、アンサンブルの要素も見えてきた。そして指揮者との音楽の交換。普段ソロで演奏する時は、もちろん自分の音楽を他人に伝える必要も機会もなく、デュオやトリオは、合わせていく中で違いが見えてきてすぐ反応できるし、意見の提示も、相手は1人や2人。勘で解る時もある。でも、協奏曲の場合、指揮者はソリストから受け取った音楽をオーケストラ全体に伝える役割だと思うので、指揮者には具体的に表現しておかないと、と感じてしまう。単に人数が多いからかもしれない。音楽作りの過程はソロもコンチェルトも変わらないけれど、テンポですら言葉で表せるようにするように、と準備中は考えていた。何と言っても、そんなに大人数で演奏したことがなかったので、見当違いのことも(ここで指揮者を見て~、ここでうなずいて~、とか)ゴロゴロ考えていた。その過程も面白かったけれど。
そして、本番では、一番良い音を響かせることができた。細かな反省点は多々あるけれど、アンコールの「月の光」(ドビュッシー)も含め、今までの練習の課題でもあった、「質のよい音」「音楽的なフレーズ」は、表現することができたと思う。
指揮者、オーケストラのメンバ、コンサートホールのスタッフの方々、家族、今まで支えてくださったすべての人と、パスカル先生に感謝します。…と、練習を延々と聞いていたフラットメイトと、上の階の住人たちさま(笑)
よく、自分はピアノを通して何がやりたいのか、と思うことがある。今現在持っている目標は、昔の偉大な作曲家の曲をオーディエンスに「ライヴで」伝える媒体になる、というのもあるけれど、音楽に乗せて、ピアノの一番魅力的な音を極めたい、ということ。それももちろん曲の中に含まれているのだけれど、こればっかりは机の勉強だけでは足りないので、指先と頭でしっかり実感したい。音楽にのっとったフレージングと技術、そしてハンマーが弦をはじくあの澄んだ音、それを永遠に追求したい。言うは易し…。(笑)
『微妙な回文』
「カジノ、あららあ、野鹿」
11月22日、サンサーンス・ピアノ協奏曲第2番、無事に演奏終了。自分自身、とても楽しく演奏することができた。反省点はあるけれど、反省というより次の課題として捉えることができた。
コンチェルトは、本当に楽しかった。オーケストラって、どこまでも成長するような生き物みたいでとっても魅力的だと思う。ピアノという楽器のせいか、オーケストラをひとつの個体として、未知のものに感じていた。けれど、数回合わせをしていく中で、個体ではなくやはり一人一人の音がちゃんと聞こえてきて、アンサンブルの要素も見えてきた。そして指揮者との音楽の交換。普段ソロで演奏する時は、もちろん自分の音楽を他人に伝える必要も機会もなく、デュオやトリオは、合わせていく中で違いが見えてきてすぐ反応できるし、意見の提示も、相手は1人や2人。勘で解る時もある。でも、協奏曲の場合、指揮者はソリストから受け取った音楽をオーケストラ全体に伝える役割だと思うので、指揮者には具体的に表現しておかないと、と感じてしまう。単に人数が多いからかもしれない。音楽作りの過程はソロもコンチェルトも変わらないけれど、テンポですら言葉で表せるようにするように、と準備中は考えていた。何と言っても、そんなに大人数で演奏したことがなかったので、見当違いのことも(ここで指揮者を見て~、ここでうなずいて~、とか)ゴロゴロ考えていた。その過程も面白かったけれど。
そして、本番では、一番良い音を響かせることができた。細かな反省点は多々あるけれど、アンコールの「月の光」(ドビュッシー)も含め、今までの練習の課題でもあった、「質のよい音」「音楽的なフレーズ」は、表現することができたと思う。
指揮者、オーケストラのメンバ、コンサートホールのスタッフの方々、家族、今まで支えてくださったすべての人と、パスカル先生に感謝します。…と、練習を延々と聞いていたフラットメイトと、上の階の住人たちさま(笑)
よく、自分はピアノを通して何がやりたいのか、と思うことがある。今現在持っている目標は、昔の偉大な作曲家の曲をオーディエンスに「ライヴで」伝える媒体になる、というのもあるけれど、音楽に乗せて、ピアノの一番魅力的な音を極めたい、ということ。それももちろん曲の中に含まれているのだけれど、こればっかりは机の勉強だけでは足りないので、指先と頭でしっかり実感したい。音楽にのっとったフレージングと技術、そしてハンマーが弦をはじくあの澄んだ音、それを永遠に追求したい。言うは易し…。(笑)
『微妙な回文』
「カジノ、あららあ、野鹿」
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