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2025/03/04 07:53 |
日本
久しぶりに更新。

今日、日本に着いた。暑い…。ロンドンはジャケットを着てちょうどいいくらいの寒さだったので、空港に到着したときの湿気に驚いた。フランスは日焼けするほど日差しが強かったし、ロンドンは秋のような寒さだし、日本は真夏だし、世界の気候を味わった(たった3国)。

これから一ヶ月以上いられる予定なので、ピアノに集中しつつ、いろいろできたらいいと思う。更新もできると思う。
ずっと更新していなかったので何を書いたらいいかわからないけれど…。今日は、夏ということで怖い(?)話をひとつ。少し長いので興味のある方はどうぞ。

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 今日も素敵な朝が来た。窓から差し込む太陽の光を浴びながら、真っ白なシーツのベッドから飛び起きた。僕はこの病院に入院している。だから、入院服というのかな、真っ白い服を着ているけれど、僕の体調は全然悪くないし、病院の中は新しくてとても綺麗だし、壁も床も真っ白だ。先生も優しいし、ここが好きだ。そして何よりも、僕と同じくらいの年の友達がたくさんいて、いつも一緒に遊べる。
 真っ直ぐな黒髪の女の子が、「マサキくん!今日はかくれんぼしようよ!」と声をかけてくれた。他の子たちも呼んで、多目的ホールに集まって、今日は一日何をして過ごすか相談した。全然寂しくもならないし、学校みたいだ。時間を忘れて、本当に楽しく遊んだ。


 その数日前。別の場所で、ある女性が、ヒステリックな声で警察の捜査官に叫んだ。「息子は、息子はどこ!お願い、探して…!探してちょうだい…どこに行ってしまったの、マサキ」
「落ち着いてください、ただ今全力で情報を集めていますから」捜査官はなだめるようにそう言った。


 その日の夕方、病院の先生によって、入院している子たち全員が多目的ホールに集められた。何だろう。
「今日は、みんなにお話があります。」黒いふちの眼鏡をかけた女の先生が言った。
「今日、退院したい子はいますか?それとも、まだここに残りたいですか?」


 「男の子を目撃したという証言がたった今入ってきました。行ってみますか?場所は…」捜査官が女性に言った。
「どこでもいいです!可能性があるなら、ぜひ…」女性はかなり疲れているようだった。


 何を言っているんだろう、あの先生は。みんなここにいたいに決まってるじゃない。もちろん僕は、残る方に手を上げた。思ったとおり、みんなが僕と同じに手を上げた。
とその時、突然、背後から女の人の声が聞こえた。
「マサキ!マサキ!」
僕の名前だ。振り向いたら、どこかで見たことのある顔の女の人が、僕の方を見て泣き叫んでいた。
「やっと、やっと見つけた…よかった無事で…。こんなところで何してるの!早く家に帰りましょう!」
そうだ、お母さんだった。お母さんが、走りよってきて、僕の手をつかんだ。
「何してるのよこんなところで…本当に心配してたのよ!」
「でもね、僕またここに残ることに決めたんだ、たった今。先生も優しいし、友達もたくさんいるんだよ」
「な、何言ってるの…」
お母さんが僕の腕を強く掴んでいてとても痛かったので、ちょっとかわいそうだと思ったけど、勢いよく振り払った。
「心配しないでお母さん、僕、ほら、元気だし」
と言いながら、また捕まらないように僕は急いでお母さんから離れた。「じゃあ、またね!」


女性の目には、何も見えていなかった。いや、何も無かった。女性だけでなく、捜査官も何が何だかわからないという様子だった。
白い壁も床もベッドも、何もない。視界に入るのは、崩れ落ちた壁と、穴が空いて骨の見えた天井、ガラスの破片が飛び散る床。床のところどころに、子供一人分と思われる足跡がうっすら残っている。先生も友達も、もちろん見えるはずもない。女性の目に映るのは、暗闇の廃墟に消えてゆく、ぼろぼろの服を着て、棒のようにやせ細り、うつろな目で何かを求めて走る我が子だけだった。時折誰かと話しているような素振りが、後姿でわかった。
「ま、待って…」
女性の声は、もうかすれていた。


少年は笑顔で言った。「じゃ、今日は何をして遊ぼっか?」   (終)
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以上です。稚拙な文章ですみません。実は、これは数日前に見た自分の夢の話でした。とても興味深かったけれど、とにかく不気味でめちゃくちゃ不健康な内容じゃんっ!夢はコントロールできないけれど、とりあえず反省(笑)私の夢の場合、構成が複雑だし要素も多いので、分析はもうできないと判断。っていうか怖いのでしないでください(笑)何故か子供の話は男の子が多いし。
視点が、子供とその母親にフラッシュのように細切れで入れ替わっていたので、それは面白かった。子供の視点では、友達と毎日遊ぶ、ただただ幸せな感情が解ったし、母親の視点では、子供を思う愛情と、自分の手から離れる我が子を見つめる感じがよく伝わってきた。伝わってきた、というか、自分の脳からだけれど。文章が下手なので、解りづらいかもしれないけれど、絵柄や色や構図はよく覚えているので、絵の方がまだましかも…。と長々書いたけれど、たかが夢。

さあ、これから楽しい夏が始まる。
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2008/07/21 18:39 | Comments(1) | 外出

コメント

早かったんだね! 日本のどこにいるの?(笑)人間は暑さという要素だけで体調を崩すに違いない、と実感をもって確信してます。家の中でも水分を摂り、冷房に慣れ親しまない方が得策でしょう・・・今からこれじゃあ8月はどんなことになっちゃうのでしょうか。とにかく元気でがんばりましょう!

私は8月、帰れるかちょっとわからないのですが、日程などの知らせが来たら再度考えます。電話するね。
posted by 礼音at 2008/07/22 08:04 [ コメントを修正する ]

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