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2025/04/21 11:29 |
浪漫
8月末日。

日本に帰ってきて、あっという間の一ヶ月だった。バイトしかしていなかったからそう感じたのだと思う。同じことを毎日繰り返していると変化がないように思えるけれど、一番大きい変化は、時間が経つことそのものだ。だから、(人はわからない、自分の場合)迂闊に過ごしてはいけない、と反省した。迂闊に過ごさなかったとしても、反省することに変わりはなかったと思うけれど。この一ヶ月で、何が進歩しただろう、何ができなかっただろう、何をするべきだったのだろうと、それぞれのカテゴリに対して、立ち止まって後悔することが、流れた時間を把握するために自分には必要な習慣だ。というよりただの癖。

今日、バイトが最終日で早く終わったので、駅周辺を歩いてみた。そしたら、お店のところどころに「浪漫ギャラリー」という看板が出ていて、その駅周辺の昭和初期から50年ころまでの写真が貼ってあった。白黒の写真もあった。
駅の面影があるようなないような普通の写真だったけれど、見入ってしまった。魅入られた。ずっとあるものなのに、自分が(生まれてないので)見られなかったその場所。二度と戻らない風景。絶対に埋まらない、戻せない年の差(生まれていたら見れたけれど、そのために今後見られない風景もある)。そんな、時間の宿命を悟ったような気持ちになって、「浪漫じゃないじゃん」と思った。「パプリカ」みたいだ。でも興味深かった。振り返る、という行為は、すでに振り返る程の年月を持っているからできるので、やっぱり、年はとっていっているみたい。別に気にならない。

バンダイから、「スカイ・クロラ」の散香(プラモデル)が9月に発売の予定。しかもフィギュアも付いてる…。こんなことで、「日本にいたらなあ」と思う人は絶対に意思が弱いと思う。私は意志が弱い。本当はこの一ヶ月のうちに何か一機作りたかったけれど、願望で終わった。塗料を試しに開いてみたら、すでに気化または固体と化していた。何だ、元から使えなかったんだ…(笑)エアブラシも何だかかわいそうに見えた。

今、日本に帰ったら、自分が好きな情報を集めるのがすごく楽しいだろうと思う。以前がそうだったように。現在、優先の上位に入るものをやることが普通だと思うけれど、何が最高の満足となるのかは、考えるときりがない(最高の満足にきりがないのではなく、考えが連鎖して止まらない、という意味)。優先順位と、満足と、幸福と、そんなたくさんのことすべてが合致することって、あるのかな。


「合致」で思い出したけど…。

『黒目勝ち』
けっこう長い間、この言葉の意味を間違えていた。「黒目がち」の「がち」は、「黒目になりがち(ウサギか)」の「がち」だと思っていた。自分だけじゃないと思う。

皆様、夏の終わりは体調を崩しやすいそうです(父談)。ご自愛くださいませ。
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2008/08/31 18:40 | Comments(0) | 外出
日本
久しぶりに更新。

今日、日本に着いた。暑い…。ロンドンはジャケットを着てちょうどいいくらいの寒さだったので、空港に到着したときの湿気に驚いた。フランスは日焼けするほど日差しが強かったし、ロンドンは秋のような寒さだし、日本は真夏だし、世界の気候を味わった(たった3国)。

これから一ヶ月以上いられる予定なので、ピアノに集中しつつ、いろいろできたらいいと思う。更新もできると思う。
ずっと更新していなかったので何を書いたらいいかわからないけれど…。今日は、夏ということで怖い(?)話をひとつ。少し長いので興味のある方はどうぞ。

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 今日も素敵な朝が来た。窓から差し込む太陽の光を浴びながら、真っ白なシーツのベッドから飛び起きた。僕はこの病院に入院している。だから、入院服というのかな、真っ白い服を着ているけれど、僕の体調は全然悪くないし、病院の中は新しくてとても綺麗だし、壁も床も真っ白だ。先生も優しいし、ここが好きだ。そして何よりも、僕と同じくらいの年の友達がたくさんいて、いつも一緒に遊べる。
 真っ直ぐな黒髪の女の子が、「マサキくん!今日はかくれんぼしようよ!」と声をかけてくれた。他の子たちも呼んで、多目的ホールに集まって、今日は一日何をして過ごすか相談した。全然寂しくもならないし、学校みたいだ。時間を忘れて、本当に楽しく遊んだ。


 その数日前。別の場所で、ある女性が、ヒステリックな声で警察の捜査官に叫んだ。「息子は、息子はどこ!お願い、探して…!探してちょうだい…どこに行ってしまったの、マサキ」
「落ち着いてください、ただ今全力で情報を集めていますから」捜査官はなだめるようにそう言った。


 その日の夕方、病院の先生によって、入院している子たち全員が多目的ホールに集められた。何だろう。
「今日は、みんなにお話があります。」黒いふちの眼鏡をかけた女の先生が言った。
「今日、退院したい子はいますか?それとも、まだここに残りたいですか?」


 「男の子を目撃したという証言がたった今入ってきました。行ってみますか?場所は…」捜査官が女性に言った。
「どこでもいいです!可能性があるなら、ぜひ…」女性はかなり疲れているようだった。


 何を言っているんだろう、あの先生は。みんなここにいたいに決まってるじゃない。もちろん僕は、残る方に手を上げた。思ったとおり、みんなが僕と同じに手を上げた。
とその時、突然、背後から女の人の声が聞こえた。
「マサキ!マサキ!」
僕の名前だ。振り向いたら、どこかで見たことのある顔の女の人が、僕の方を見て泣き叫んでいた。
「やっと、やっと見つけた…よかった無事で…。こんなところで何してるの!早く家に帰りましょう!」
そうだ、お母さんだった。お母さんが、走りよってきて、僕の手をつかんだ。
「何してるのよこんなところで…本当に心配してたのよ!」
「でもね、僕またここに残ることに決めたんだ、たった今。先生も優しいし、友達もたくさんいるんだよ」
「な、何言ってるの…」
お母さんが僕の腕を強く掴んでいてとても痛かったので、ちょっとかわいそうだと思ったけど、勢いよく振り払った。
「心配しないでお母さん、僕、ほら、元気だし」
と言いながら、また捕まらないように僕は急いでお母さんから離れた。「じゃあ、またね!」


女性の目には、何も見えていなかった。いや、何も無かった。女性だけでなく、捜査官も何が何だかわからないという様子だった。
白い壁も床もベッドも、何もない。視界に入るのは、崩れ落ちた壁と、穴が空いて骨の見えた天井、ガラスの破片が飛び散る床。床のところどころに、子供一人分と思われる足跡がうっすら残っている。先生も友達も、もちろん見えるはずもない。女性の目に映るのは、暗闇の廃墟に消えてゆく、ぼろぼろの服を着て、棒のようにやせ細り、うつろな目で何かを求めて走る我が子だけだった。時折誰かと話しているような素振りが、後姿でわかった。
「ま、待って…」
女性の声は、もうかすれていた。


少年は笑顔で言った。「じゃ、今日は何をして遊ぼっか?」   (終)
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以上です。稚拙な文章ですみません。実は、これは数日前に見た自分の夢の話でした。とても興味深かったけれど、とにかく不気味でめちゃくちゃ不健康な内容じゃんっ!夢はコントロールできないけれど、とりあえず反省(笑)私の夢の場合、構成が複雑だし要素も多いので、分析はもうできないと判断。っていうか怖いのでしないでください(笑)何故か子供の話は男の子が多いし。
視点が、子供とその母親にフラッシュのように細切れで入れ替わっていたので、それは面白かった。子供の視点では、友達と毎日遊ぶ、ただただ幸せな感情が解ったし、母親の視点では、子供を思う愛情と、自分の手から離れる我が子を見つめる感じがよく伝わってきた。伝わってきた、というか、自分の脳からだけれど。文章が下手なので、解りづらいかもしれないけれど、絵柄や色や構図はよく覚えているので、絵の方がまだましかも…。と長々書いたけれど、たかが夢。

さあ、これから楽しい夏が始まる。

2008/07/21 18:39 | Comments(1) | 外出
散策
10時起床。きのうあれだけ昼寝をしたのに…。
空が晴れ渡っていてとても心地よい日だった。気温も大分上がった。

支度をして、11時半ころ家を出た。今日は、次の家の近くがどんな土地なのか、見て回ろうと思っていた。良い天気だったのでよかった。
近くには公園があって、川があって、橋もあって、よいところだった。どこに何のバス停があるとか、大きいスーパーマーケットまでどのくらいかかるとかいろいろ調べておいた。ファーストフードのお店も、テイクアウェイのお店も、薬局などもあって、予想以上にロケーションが良かったのでびっくり。フラットメイトに言ったら、家を決める前に調べるのが普通だと言われた。なるほど。その土地に住んでいる人なども一応目に入れておく。魔女の宅急便のキキになった気分だ。…3年目だけど(笑)

あとは、せっかくの晴れだしと思って、今まで行ったことのなかったウィンブルドンへ行ってみた。地下鉄に乗っていくと、着く。特に何がある、というわけではないけれど、大きい公園とか、テニスコートは見ておいた。チャンピオンシップ2008があるらしいけれど、今日はだれもいなかった。静まりかえっていた。年配の方が楽しそうにゴルフをしていた。休日、そのものに見えた。
DSC05241.JPG
夏の手前のような暑さになった。少し日焼けしたかも。

夕方家に戻り、きのうの炒飯とスープと、野菜炒めを作って食べた。あー日光に元気を吸い取られてしまった。よく歩いたし、よく水分も取って、いい運動になったと思うけれど、日差しがちょっと強かった。

夜に荷物整理を少し。明日は学校へ行って練習する予定。

2008/06/09 08:22 | Comments(0) | 外出
映画
10時起床。30分で支度をして、家を出る。

11時から学校で友達(歌)の子の卒業試験があったので聴きに行った。歌の人って、どうしてみんな揃って、すごく堂々としているのだろう(笑)やっぱり真正面にオーディエンスがいるから慣れたのかな…と余計なことを考える。中国人のソプラノの子だったけれど、中国語の歌がとても綺麗だった。特にモーツァルトがとても上手で、アリアなどはもう自分の歌いたいように歌えていたように見えた。歌の人も暗譜なので、同情しきりである。

12時に終わって、一回家に戻ってお昼ご飯などを食べて、今度は友達と待ち合わせをしていたので、また3時ころに外出。
映画を久しぶりに見に行った。「Indiana Jones and the Kingdom of Crystal Skull」、インディ・ジョーンズの最新作。感想はあまり書かないけれど、前の3作と大分テイストが変わったような気がする。でも普通に楽しんだ。

今日は、いいことがあった。

2008/05/31 08:36 | Comments(0) | 外出
水面
8時半起床。…あら、間に合うかな。

支度をして9時半に家を出た。10時半から合わせがあるが、無事に学校に間に合った。よかった。
DSC05162.JPG

12時まで、ヴァイオリニストの子と合わせをした。ベートーヴェン春、スケルツォ・タランテラ、現代など…。スケルツォ~は、ピアノ譜は技術的には問題ないので(ほとんどコードや相槌)、あとはソリストのテンポ感にぴったりはまれば良いだけ。「だけ」で済まされないくらい難しいけれど(笑)

12時から、Thomas Brandis氏のレッスンで、ついていった。
とても確信を持った感じで、「ベートーヴェン春の1楽章はもっと速い」とおっしゃっていた。私は速めが好みなので、嬉しかったが、ヴァイオリニストも、その方がよく流れているしフレーズもまとまるし、良かったと思う。いつも思うけれど、他の楽器のレッスンって、何であんなに面白いのだろう。スフォルツァンドやクレッシェンドができていいな、と思いながら弾いていた。あとは、2楽章のアドヴァイスもいただいた。ソリストにも私にとっても、とても良いレッスンだったと思う。

その後、その子と別れ、別の友達と待ち合わせをしていた。今日は晴れていてとても気持ちが良いので散歩にでかける約束だった。マクドナルドでランチを買って、リージェンツ・パークへ。
春!夏と言うには、風が柔らかい。湖で鳥が涼しそうに泳いでいて、雛鳥もたくさんいた。水がキラキラ反射していて、とてもリラックスした気分になる。ご飯を食べながら、急遽ボートに乗ること決定。ボートなんて、最後に乗った日を思い出せない。
DSC05168.JPG
脚でこぐ形のボート。おぉ。揺れる。怖い。楽しい。すっごく爽快!深さの分からない水の上にいるという不安がいっそう面白さを駆り立てる(笑)実際ボートはとても大きいので危機感は本当はまったくないのだけれど、そうやって自分を煽って楽しむことができるタイプの人間である。
DSC05169.JPG
湖の中央にある小さなエリアには、鳥の巣がたくさんあって、雛鳥が親のあとをついて泳いでいた。
DSC05177.JPG
こんな風にしてこいでいたけれど、姿勢のせいか、全然疲れないし軽いし、とりあえず面白くて友達とギャーギャー騒ぎながら湖を横断した。1時間はあっという間に過ぎてしまった。私たちのほかにもボートに乗っている人はたくさんいて、何とも平和な感じがした。暖かいから外に出る、という自然な行動が微笑ましい。自分もその一人。

DSC05180.JPG
公園にはたくさん人がいて、犬を散歩していたり、水着で日焼けを試していたり、寝転んで本を読む人、寝る人、ストレッチをする人、ご飯を食べる人など、さまざまだ。季節を楽しんでいるみたいだ。

その後、韓国料理で夕食を取って、帰宅した。
今日はたくさん動いた。明日も朝早くにヴァイオリンの子のレッスンが入っているので、今日はよく寝よう。筋肉痛が来ませんように…(笑)
DSC05181.JPG
今日の気温は25度だった。

2008/05/09 07:19 | Comments(0) | 外出

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