来てすぐに、モーツァルトのVnコンチェルトとブラームスのVnソナタを各1楽章だけ合わせる。モーツァルトは問題なし。ブラームスは、私がまだ全然音が取れていない状態なので、これから。来週か再来週には本格的な合わせがある。自分のコンチェルト以来のアンサンブルで、ふつふつと心に湧き上がるものを感じた。それと、ブラームスのチェロソナタの録音をiPodで彼女が持っていたので、聴かせてもらう。とても参考になった。彼女からは、音楽でもよい刺激をもらっている。私も、あげられているといいなと思う。
その後、夕食を外で食べて、帰ってきてからは、朝までチャット。起きてもチャット。いつでもチャット。音楽の話と、恋愛・結婚の話と、帰国後の話と…。代わり映えのない話題なのに、内容はいつも新鮮。それは、日々心がたくさん揺れ動いているからだ。…それって、いいのかな?(笑)
夜に少し練習をして、サンドイッチを作って食べた。そして、妹とスカイプを少し。カメラを、初めて試してみた。時差もないし、本当に面と向かって普通に話している感じ。カップを持って紅茶で乾杯とか、やってみた。実際使ってみたら、会えることがとても嬉しいのだと分かった。とても元気そうだった。
昔話とか近況とか、とにかくいろいろ、長話。
その後3時間くらい練習できて、その後、友達と会う約束があったので、外出。
興味深いことをいろいろ話す。きっと、まだ知らないことがたくさんあるのだと思った。自分が気づいていないこと、知りたいことはすぐ近くにあって、でも気づいていないので理解できない。でもきっかけをきっとどこかで見つけられると信じて、日々きょろきょろして(笑)、思考、言動、行動を考えないといけないな、と思った。相変わらず抽象的。発見は、無いものを見つけるのではなくて、在るものをそこに在ると確信することだと思う。
今日もいろいろ考えた一日だった。
お昼まで練習した後、レッスンのため、1時ころ家を出る。今日は2時半から。
きのうのわくわく感は一気に吹っ飛び、目が覚める。
どんなに練習しても、足りない。練習というより時間が足りない。どう学んでいくかを最近知ったも同然なので、まずそれに慣れることに時間がかかるのと、その工程を踏むスピードがまだまだ遅い。先生も分かっていらっしゃった。本当に、悔しい。もう先生とこうしてコンスタントに勉強できるのもあとわずかなので、時間短縮のためにセンスを機敏にしたい。それを聞き分ける耳すらようやく出来上がってきた感じだから、本当にたどたどしくて不安定。でも、今日はレッスンですっごく良いことを学んでしまった。先生が何気なく言ったこと、デモンストレートしたことは、私にはとてもすごいことだった。
オックスフォードストリートふらふら眺めて、帰宅。
きのう撮った、家の目の前の写真。。道路を挟んですぐに、大きな公園が広がっている。今日は降らなかった。
最近、読み終えた本。
森博嗣の、「墜ちていく僕たち」。こんな体験、絶対したい、と思った。
電車の中で日本語の本を読んでいると、ちらっと隣の人に見られる。そうか、縦書きだからだ、と思った。確かに珍しいかも。英語の本を読んでもいいけれど、せっかくロンドンにいるんだから、ここはあえて日本色、万歳(笑)
で、明らかにこの本の影響だけれど、今日、まさに見たかった夢を見た。(夢だけど)実現したと思った。体感できた。本の内容を書くのは控えるけれど、かなり奇抜な夢で本当に面白かった。あんな体験、めったにできない。通常は、一生無理だから、夢だけでも見られたら充分。かと言って今の状態には何の不満もないのだけれど。…本の内容明記を避けると、自分の夢の話でもこれだけ意味不明の文になるのね…。
やっぱり、日本の本からは一生逃れられないと思った。
えー、相変わらず、飽きもせず、練習。ラフマニノフの「楽興の時」3,4番、バッハ=ブゾーニ「トッカータとフーガ 二短調」をちょっと読む。バッハはオルガンで弾いてみたいけれど、そんなテクニックも機会もなく…(笑)あとは、これからアンサンブル予定のモーツァルトやブラームスVnソナタ3番とチェロソナタ1番、ベートーヴェンと2台ピアノの曲、ソロのショパンにベートーヴェンに…。楽譜が譜面台の横にたまっていって、ふと思う。こりゃ大変だ…。今はちょっと暇な時期なので、今のうちにしっかり読んでおこう。
ショパンのバラードが何だかすごいことになってきた。楽しい。どうしよう。弾けなくて音も作れなくて、でもこうなったらいいな、という理想形が頭にあって、それに近づこうとする。すでにそこに在るものをそう在るように、点線で、ほら、ここにあるんですよ、と示した形の中に色を塗るように、求める。結構いいな、と思う。
そんな感じで一人で楽しんでいたら、家のベルがなる。ピアノを弾いていると、居留守って使えないな、と思いながら出たら、きのう来た黒人の人だった。「今日何か直す予定はなかったと思うけれど…」と聞いたら、驚いたことに、「いや、きのう話しすぎてちょっと後悔したから、謝りに来た」と言う。どこに後悔するポイントがあったんだろう。ボブ・マリィか?ギターか?山登り?それにしても、何て言うか、こちらの人は思ったことを素直に行動する人が多いと思う。そんな風になってみたいと思ったり、無理だと思ったり。
トライアウトクラスのため、また早めに家を出る。今日は6時から。きのうよりは交通はよくなっているみたい。と思ったら、帰りは電車がなかなか来なかったので、途中で降りてバスに乗った。この大雪は、18年ぶりだと新聞に書いてあった。
最近、ちょっとわくわくしている。春を待つ心境というか、目を細めてよく見ようとするのではなくて、目をきちんと開けて自分の視力を信じてものを見るような…。うーん、言えない。難しい。実際は「超」のつく近眼だし…(笑)
いつもは隣の工事の音で目が覚めたりするのだけれど、今日はすごく静かだ。
と思って朝外を見てみたら、すごい雪!
きっとこの雪で、工事ができないのだ。ロンドンは、今日は大変になると思った。
洗濯をした後、夕方までずっと練習。その間に、以前雨漏りの件で来てくれた黒人の人が、また来た。フラットの外(玄関とフラットの間の廊下)を掃除してくれた。「オー、アーユープレイングピアノ?アイワナプレイギターサムデイ、ユーノーボブマリィ?ヒーイズゴッドアメイズィング…」何だか私のよく分からない話だったけれど、彼は盛り上がっていたようだった。「アイラブユアスマイル、へヘイ、スィーユースーン」相変わらずノリノリだ。スノウファイト(雪合戦)しようよ、と言われたけれど、丁寧にお断り…(笑)
きっと電車が遅れている(minor delay)だろうと思い、5時ころ、早めに家を出る。今日と明日、トライアウトクラスがある。今日は、1時間のところ、行きは1時間半、帰りは2時間半かかって、家に着いたのは夜10時半。人も少なく、お店はほとんど閉まっていて、学校や会社も閉鎖されたところが多かったらしい。学校に行く前に、「今日開いていますか。」と電話したほど。「たどり着けるなら来てもいいよ。」という返事の仕方は、イギリスらしいと思った。バスは本数が限られていて、地下鉄はところどころ動いていなかった(partly suspended)。雪の影響、大だった。
明日は晴れるらしいので、少し良くなるかな。
今日、雪が降っているのを見て、ふと思った。
そういえばロンドンでは、ちゃんとした傘をこの3年半、一度も使っていない。折りたたみ傘をひとつ持っているだけ。それも、いつ開いたか思い出せない。どこに行ったかな。傘に困った覚えが、そういえば一度もない。そう言うと雨も雪もないように聞こえるけれど、実は、差すはずの状況下で差してなかっただけだ。郷にしっかり従ってる気がする…(笑)