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2025/04/21 11:33 |
掬砂
8時起床。

今日は、一日ピアノの前にいた。珍しいこともある。(笑)サンサーンスもしっかり復習できたし、バラードの譜読みも終わったし、ベートーヴェンのソナタも形になってきた。リストの伝説もやり直す。目指せ三蔵法師。
今は一番、練習時間が必要な時かもしれない。自分にとって。掬った砂が指の間から零れ落ちても平気なように、下に器を置く感じ。違うか。

夜は、白菜と卵のスープを作って、きのうのカレーを食べた。

ピアノばっかり弾いていて今日は話題がないので、雑談…

たまに、頭にある風景が浮かび上がる。それは、どこまでも続く広くて真っ白の平地に、たった一人で立っていて、空はコバルトブルーのようなすきとおった青で、あとは何もない。雲もない。視界には地平線で二分された白と青だけが目に入る。何を得たら、何を探したらいいのかわからないと思った時は、その風景を思い出して、何もない状態に意識的に戻して、「はて」と考え始める。そうすると、その時欲しかったものが、遠くの白い床にぽつんと落ちていたり、青い空に浮かんでいたりする。人がいる時もある。
もちろんこれは単なる想像(妄想とも言う)で、映像にしているだけ。でも、そうやって考えた方が面白いでしょ…。
あとは、わざと心の中で疑問を、疑問形でつぶやいて、答えを待つ。頭の中で誰かが何かを言ってくれるのを待つ。(笑)声は違うかもしれないけれど、たぶんそれは自分で、その時持っている答えが、返ってくる。これは子供の時からやってたなぁ。やっぱりこれも想像(妄想とも言う)で、結局は、他人が言うであろう返答を、可能なかぎり予想している、というのに近いんだと思う。他人と言っても、自分の範囲は超えられないけれど。矛盾は多いが、気にしない(笑)とにかく、落ち着け、と。いろんなものに影響を受けやすいので、そうやって少し遠ざかって、いつも静めるようにしている。

トライアウトクラスは、今学期から火曜日になったので、明日。今日は少し暖かかったかも。久しぶりに雨が降った。
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2009/01/13 08:38 | Comments(0) | 音楽
是認

8時起床。もたもたしてると、特に朝はすぐに時間がたってしまう。

9時半ころに、近くのハイ・ストリートへ買い物に。Trailing socket(蛸足配線のための、コンセントがたくさん挿せるもの。あれの本当の名前は…?)や、パセリ、ひき肉、ナスなど。オーブン用のお皿を買ったので、いろんなものが作れそう。

午後から練習。バラード4番は、譜読みは大体終わった。楽しくて、1番と3番もついでに読み直すことに。きゃーショパン素敵。ベートーヴェンのソナタも、暗譜は完了。あとは弾けるようにすること。何か、最近リズムが良い。きっといいことがあったからだ。記憶力もいいし。今のうち今のうち(笑)調子がいい思うと後が怖くなるから、良くても、見て見ないふりをする。

最近わかったことがある。前は、ピアノを弾くのは自分のためだと思っていた。自分がいい演奏をするために、その技術を身につけるために勉強しているのだと思っていた。でもそれは違っていて、上達することも、いい音を出すことも、いい音楽をすることも、結局は、自分の耳を含め、聴いてくれる人のためだということ。どんなに人前に出なくなっても、音楽をするときは、それを忘れてはいけないんじゃないかな、と思う。「実際コンサートに来てくれた人」、という意味ではなくて、もっと不特定の、「対ヒト」でなくては成り立たないものだと実感することで、日々の音楽が変わっていくのかなー、とか思ったり…。第三者の存在を予感・肯定していなければ、「伝えたい」と思うはずがないのだから。

大学時代に、友達とこんなことを話した。たとえば、猫(何でもいいけど、意思疎通の難しい動物)がたまたまピアノの鍵盤に触って、すっごくきれいな音が出た時。ヒトがするであろう反応をあげてみた。
・「何て素敵な響き」などとうっとりする。
・動物でも人間でも、一音では音楽にならない。
・ヒトが弾いた訳ではないので、関係ない。
・偶然の産物は音楽といえるのか。
・猫が実はピアニストだったことに驚きを隠せない。     などなど…。
正解はないし、特に架空の話なので挙げたところで是認する要素も情報もないけれど、盛り上がる題材にはなった。自分がどう思う、というよりは、挙げては否定、肯定して空白を埋め、音楽って何だろうね、と探している感じだった。意味がないのに、だからこそ、余計に面白かった。

でも…。今は少し違うかもしれない。
その猫に、伝えたいという意思がなかったら、やっぱり、音楽にはなり得ないのではないかと、思う。まだまだ隙間はたくさんあるけれど(笑)
ちなみに、今回は、「音楽」をクラシックという狭義で使っている。


日本は、大雪になる可能性があるとか…。皆様、どうぞお気をつけください。


2009/01/10 07:33 | Comments(0) | 音楽
寒波
7時半起床。真っ暗なり。

9時から練習して、12時半のレッスンのため学校へ。
お土産に日本のお菓子(あられとかおせんべいとか)を持っていったら、すごく喜んでくださった。紺と白の和風のパッケージで、それも気に入ってくれたみたい。
今日は新しいベートーヴェンのソナタを持っていった。コンサートのことや日本の滞在のことなど、話したいだけ話して、レッスン開始。来週、全楽章、暗譜で持っていく。それと、今後の予定も少し。いずれ教える側になることを考えて、できるだけいろんな作曲家のレッスンを自分が受けて、手法を先生から学んでいきたいと思っているので、今のうちにやらなければいけない曲がある、ということと、年内のコンクールやコンサートの計画など。選曲では、ショパンのバラードをやりたい、と言って、「1番なんかどう…」「4番にしよう!」ということで即決。4番はもう少し大人(今が大人であるかどうかは別・笑)になってからやろうと思っていたけれど、まいっか。あとはプロコフィエフやモーツァルトなど。2台やデュオ・トリオなどアンサンブルも別にあるし、年内の帰国も視野に入れているので、時間が問題かなー。友達と、超スピードで仕上げれば1週間くらいで終わるね、と冗談を言う。…(笑)でも、そんな気合だけは、日々持って過ごしたい。急に、先が見えたような錯覚に陥っている今日このごろ。

昼間、一度家に戻り、練習をして、夜7時からのトライアウトクラスのため、再び学校へ。
みんなと久しぶりに会った。そのあと、同じ門下のピアニストと学校でコーヒーを飲みながら話していたら、あっという間に9時。10時に家に着く。

もう、夜は本当に寒い。新聞にも、警報ぐらいに書いてあった。(It's ice to be back, Ten below zero warning, with the threat that it will get even colder.)水曜と木曜が最低になる見込み。
風邪を引いたみたいなので、早めに寝る。寝れば治るような風邪は、自己管理能力の不足、と自分ではいつも思っているので毎回自己嫌悪だけれど、これだけ家の中まで寒いと、天候のせいにしていいような気がしてくる。
そうだ。今日は雪が少しだけ降った。あまりに小さいし少なかったので、最初はほこりかと思った。
ため息のように、すぐに消えた。


『くろい鳥』
庭で、枯葉を踏むような音が聞こえて、「きゃー誰ー」と思ってこっそり覗いたら、くちばしの黄色い中型の黒い鳥がご飯を探していた。夏に、庭の雑草を大規模に取り除いて土が見えていた時、虫を食べにきていたのと同じ種類。今は何もないよー。

2009/01/06 21:48 | Comments(1) | 音楽
弾篭
7時に目覚ましをかけたので、暗い中、起きる。スーツケースの荷物の整理を少し。8時すぎには明るくなって、今日は一日よく晴れていた。でも、寒いしか言えない。急いでコーヒーを淹れた。かなりの低血圧だけれど、コーヒー豆の香りで覚醒することができる。携帯のアラームより強力!


午前中、譜読みをする。ショパンのバラード4番と、ベートーヴェンのソナタ。バラードの4番は、もう少し年を取ってから弾きたいので、現在は譜読みだけ。ソナタの方は次のレッスンに間に合いそう。ところで、…やっぱり寒い。鍵盤からの冷気で指がひんやり、のち、かちかち。部屋がまだ寒かったので、コートを着て、マフラーを巻いて、白い息を吐いてピアノ。って、戦場のピアニストみたい…。あまりに指が冷たくて、お湯で温める。グールドみたい…。かなり稀な環境かも。嫌だ、こんなの!(笑)次第に暖かくはなったけれど、これからこの冬をこの家で乗り切るのは大変だ、きっと。

昼間は、日本にいる友達とスカイプで話した。彼女と、日本で、2台ピアノのコンクールを受けることにした。やったー!予選は8月の予定。いろんなコンクールが集中しているので、たくさん受けられそう。本当に楽しみ。彼女は大学時代の友達で、一番話して、一番頼った人。また一緒に2台ができると思うと、とてもうきうきする。2台万歳!コンサートも、これから2人でじっくり考えたい。

午後はまた、譜読み。ショパンのバラード1番。昔弾いたことがあったけれど、いいかも~。それと、3月にまたコンチェルトのコンクールを受けるので、この前の本番以降、初めて、サンサーンスのコンチェルトをまじめに復習。もっと音楽を深くすることができそうだった。楽しい。
それと、約1年後を想定して、リサイタル用のプログラムも考える。選曲は楽しいけれど、構成が難しい。アンサンブルもたくさんやりたいけれど、同時に、ステージに独りでたつことも忘れてはいけないな、と思う。とにかく今年は、自分から発信しようと決めた。しっかりしたい。どんなことも。

気づいたら夜。すぐ暗くなるので、いつ夜になったのかわからなかった。パスタを茹でる。今日は弾きこもりだったので材料が何もなく、レトルトを使った。そうだった、きのう帰ってきたんだ。時差ボケがなかったので、すっかり忘れていた。ピアノなんて弾いてないで明日は野菜を買いに行かないと!


2009/01/04 08:55 | Comments(0) | 音楽
協奏
しばらく更新していなかった。というより、日本にいるという安心感で忘れていた。すみません。

11月22日、サンサーンス・ピアノ協奏曲第2番、無事に演奏終了。自分自身、とても楽しく演奏することができた。反省点はあるけれど、反省というより次の課題として捉えることができた。

コンチェルトは、本当に楽しかった。オーケストラって、どこまでも成長するような生き物みたいでとっても魅力的だと思う。ピアノという楽器のせいか、オーケストラをひとつの個体として、未知のものに感じていた。けれど、数回合わせをしていく中で、個体ではなくやはり一人一人の音がちゃんと聞こえてきて、アンサンブルの要素も見えてきた。そして指揮者との音楽の交換。普段ソロで演奏する時は、もちろん自分の音楽を他人に伝える必要も機会もなく、デュオやトリオは、合わせていく中で違いが見えてきてすぐ反応できるし、意見の提示も、相手は1人や2人。勘で解る時もある。でも、協奏曲の場合、指揮者はソリストから受け取った音楽をオーケストラ全体に伝える役割だと思うので、指揮者には具体的に表現しておかないと、と感じてしまう。単に人数が多いからかもしれない。音楽作りの過程はソロもコンチェルトも変わらないけれど、テンポですら言葉で表せるようにするように、と準備中は考えていた。何と言っても、そんなに大人数で演奏したことがなかったので、見当違いのことも(ここで指揮者を見て~、ここでうなずいて~、とか)ゴロゴロ考えていた。その過程も面白かったけれど。

そして、本番では、一番良い音を響かせることができた。細かな反省点は多々あるけれど、アンコールの「月の光」(ドビュッシー)も含め、今までの練習の課題でもあった、「質のよい音」「音楽的なフレーズ」は、表現することができたと思う。

指揮者、オーケストラのメンバ、コンサートホールのスタッフの方々、家族、今まで支えてくださったすべての人と、パスカル先生に感謝します。…と、練習を延々と聞いていたフラットメイトと、上の階の住人たちさま(笑)


よく、自分はピアノを通して何がやりたいのか、と思うことがある。今現在持っている目標は、昔の偉大な作曲家の曲をオーディエンスに「ライヴで」伝える媒体になる、というのもあるけれど、音楽に乗せて、ピアノの一番魅力的な音を極めたい、ということ。それももちろん曲の中に含まれているのだけれど、こればっかりは机の勉強だけでは足りないので、指先と頭でしっかり実感したい。音楽にのっとったフレージングと技術、そしてハンマーが弦をはじくあの澄んだ音、それを永遠に追求したい。言うは易し…。(笑)



『微妙な回文』

「カジノ、あららあ、野鹿」

2008/12/13 22:57 | Comments(0) | 音楽

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