9時起床。今日も風が強い。スーパーファミコンのマリオで遊んでいる夢を見た。懐かしかった。
午前中も午後も、曲目解説を書いていた。ベートーヴェンVnソナタとフランクVnソナタも調べているけれど、曲はいつもその曲だけで独立している訳ではなく、作曲家の人生の1点であったり、すべてのソナタの位置づけが必要だったり、副題になっている事柄の説明を加えたかったりするので難しい。書いておきたいことが多すぎるのだ。例えば曲が「循環形式」だったら、私がオーディエンスなら、「この曲は循環形式である」と言われても解らないと思う。その形式を手短にでも書いてあったら、その曲の情報としても有効だと思う。長さにもよるけれど。早く書き終えてしまいたい。
その作業の合間にYou Tubeで「津軽三味線」の動画を検索して観ていた。2006年の夏に新潟である三味線プレイヤー(正式に何と言うのかわからない)に出会うことがあって、それから自分の中で静かな三味線ブームの火が消えずふつふつと燃えている。とりあえず「弾きたい」という気持ちが強い。あの楽器と音を使ってあんな感じのフレーズを弾いたら超かっこいいとか、あのリズムを刻みながらメロディを歌ったら最高とか、一人で妄想中。しかしもちろん楽器は手元にないし、どれだけ難しいのかを把握する技量もない。でも自分の人生の中で三味線を弾くことは決めていて、ただその時を待ち焦がれている状態である。
と、夕方4時半ころ携帯電話にメールが来た。
「ごめん!ちょっと遅刻しそう!」
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!!!!!!!
ベートーヴェンの合わせがあるのをすっかり忘れていた。しまった。5分で支度をして家を出た。合わせの時間より15分ほど遅刻したけれど、部屋の予約が6時からだったのでよかった。こんなことは二度とあってはならぬ…。これが彼女の試験だったら…とかなりひやりとした。
家に着いたら9時前で、炒飯とお味噌汁を作って食べた。
と、フラットメイトの友達の、日本人ピアニストが急遽フラットに来ることになって、4人リビングルームで延々と話していた。気づいたら夜中の1時半だった。何だか時間に追われた今日だったけれど、すごく楽しかった。明日はベートーヴェンの子の、ホールでのリハーサルがある。
今日は写真を撮るのを忘れた。
また日本語について少し。以前から気になっていたことが…。「貴様(きさま)」や「御前(おまえ)」は漢字の通り、どう見ても相手に対する尊敬が見える。調べたら、元はやはり目上の人に使う言葉だったらしい。それがいつから、なぜ逆になったのだろうと不思議である。あと、「子供」の「ども」はどう聞いても、「おいっ、やろうどもっ、やっちまえぃ」の「ども」に聞こえる。言葉はどんな時に変化するだろう。