朝、6時半に携帯の目覚ましをセットしたのに、7時半に鳴った。と思ったら電話だった。目覚ましを止めてから1時間も経っていたのか…。その電話に感謝。そしたら、それがとても嬉しいニュースのものだった。
レッスンが9時からあってそこにたどり着くのに1時間かかるので、かなりマズイ状況ではあったのだけれど、鼻唄を歌うならこういう時かな、と思った。そんなのマンガやドラマの中だけだと思ったけれど、実際、そういう気分を感じる状況は、生きていて意外に少ないのではないかと思う。本当に歌ったわけではないけれど、ちょっとにやにやしていたかもしれない。
レッスンにはベートーヴェンのソナタを持っていく。2週間の全楽章譜読み+暗譜、という感じの演奏しかできなかった。次回はリベンジ!もちろん、自分に。
11時半ころ家に戻ってきて、頭の中でぶつぶつ文句を言いながら、練習。なぜあの箇所が弾けなかったのか、なぜあの時フレーズがまとまらなかったのか、なぜ2週間でこれしか完成度が上がらなかったのか、まさに、文句ばかりを頭の中に連ねて、それぞれの解決法を、弾きながら探す。気がついたら、2時。は、やばい。きのうは時間についていけてなかったなあ。
急いで支度をして、友達の友達を迎えにヒースロー空港へ。地下鉄で90分くらい。何とか、待たせることにはならずに済んだ。
無事に4時ころにArrivalのゲートで会えて、もうそこから帰り際の9時すぎまで、チャットの嵐だった(笑)大学で一緒だったので顔は見たことあった(会ってから判明)けれど、言葉を交わしたはほとんどなかったと思う。なのに、とにかく話して話して、楽しく時間を過ごした。セントラル・ロンドンにあるホテルに案内して荷物を置き、夕食を一緒に。その間、音楽の話をしたり、ロンドンの観光名所と行き方と順番などを教える。自分って、こんなにロンドンを知っていたのか、と少し驚く。ピアノしか弾いてないと思ったら、意外に情報はちゃんと入っている。ここで生きていたんだ、と実感。
今度は日本で会いましょう、と約束して、お別れ。安全に、観光を楽しんで欲しいと思う。
夜10時ころ家に着いて、気がついたら朝だった。
8時起床。ちょっと日の出が早くなったかも。
また、朝から弾き篭り。今日はソロ曲の他に、予定しているアンサンブルの譜読みも始める。ブラームスのチェロソナタと、2台ピアノ用の曲。どちらも本番をやったことがあるけれど、こんなに難しいのをどうやって弾いていたんだろうと感じるほど、覚えていなかった。その時は一生懸命やっていたのに。頭を使わずに本能で弾いていたのかもしれない(笑)気持ちを新たに、再出発。あぁ、ブラームス、最高。
夕方6時頃に家を出て、トライアウトクラスのため、学校へ。
どんな小さな教室でも、どんな大きなホールでも、本番は難しいと思う。常にベストの状態が保てればいいな、と思う。…でも、小さな教室は開放感がなくて学生が指先の隣にいて、怖いのは確か。みんな、すごいなあ。
明日は9時からレッスンがあって、そのあとはヒースロー空港へ行く。今日本へ帰っている友達に頼まれて、その友達の友達(日本人のピアノの子)を向かえに行ってホテルまで送ってあげる役目。どうやら彼女は大学時代の私の同期らしいけれど、学生の時は交友関係が狭かったのでよくは知らない。彼女は私の顔を知っているらしいので、たぶん会える、と思う。
『地下鉄』
ホームで10分以上も待っているのに、掲示板には「A good service is operating on the Circle line」と流れている。何をもってグッドなの…?(笑)ちなみに、ロンドンの地下鉄は、日本と違って「何時何分に来る」ではなくて、「何分後に来る」と書いてある。バスもそうだ。「11-15時の間に、5-10分の間隔で来る(だろう)」という風に書いてある。アバウトというか主観的というか…。嫌いじゃないかも(笑)
今日は、一日ピアノの前にいた。珍しいこともある。(笑)サンサーンスもしっかり復習できたし、バラードの譜読みも終わったし、ベートーヴェンのソナタも形になってきた。リストの伝説もやり直す。目指せ三蔵法師。
今は一番、練習時間が必要な時かもしれない。自分にとって。掬った砂が指の間から零れ落ちても平気なように、下に器を置く感じ。違うか。
夜は、白菜と卵のスープを作って、きのうのカレーを食べた。
ピアノばっかり弾いていて今日は話題がないので、雑談…
たまに、頭にある風景が浮かび上がる。それは、どこまでも続く広くて真っ白の平地に、たった一人で立っていて、空はコバルトブルーのようなすきとおった青で、あとは何もない。雲もない。視界には地平線で二分された白と青だけが目に入る。何を得たら、何を探したらいいのかわからないと思った時は、その風景を思い出して、何もない状態に意識的に戻して、「はて」と考え始める。そうすると、その時欲しかったものが、遠くの白い床にぽつんと落ちていたり、青い空に浮かんでいたりする。人がいる時もある。
もちろんこれは単なる想像(妄想とも言う)で、映像にしているだけ。でも、そうやって考えた方が面白いでしょ…。
あとは、わざと心の中で疑問を、疑問形でつぶやいて、答えを待つ。頭の中で誰かが何かを言ってくれるのを待つ。(笑)声は違うかもしれないけれど、たぶんそれは自分で、その時持っている答えが、返ってくる。これは子供の時からやってたなぁ。やっぱりこれも想像(妄想とも言う)で、結局は、他人が言うであろう返答を、可能なかぎり予想している、というのに近いんだと思う。他人と言っても、自分の範囲は超えられないけれど。矛盾は多いが、気にしない(笑)とにかく、落ち着け、と。いろんなものに影響を受けやすいので、そうやって少し遠ざかって、いつも静めるようにしている。
トライアウトクラスは、今学期から火曜日になったので、明日。今日は少し暖かかったかも。久しぶりに雨が降った。
7時すぎに起床。急いでパソコンを立ち上げ、ヘッドセットをつける。アメリカにいる友達とスカイプで電話をするため。
才能とセンスは全然別のもので、たとえば、ブリリアントで魅力的な(音楽の)主題を思いつくのが才能、普通の主題(テーマ)を最高に面白く作曲するのがセンス、だ。そして、才能は特性に置き換えられて、それはいいものでも悪いものでもなく、世に受け入れられるか、入れられないかで分かれる。時として、才能よりもセンスが必要なことはたくさんある。天才と凡人の違いで嘆く前に、その違いが何かを求める努力をすることが、センスを磨くことにもなる、とか。三蔵法師(詳しくは知らない)は天竺に経典を取りに行き、広めた。彼の長旅がどんなに苦労で一杯だったかよりも、持って帰ってきたその経典の内容にものすごく大きな意味があるのだ。で、演奏家も画家も、玄奘三蔵のようなものである、とか(笑)そんなことを話した。最初の方は頭が起きてなかったのでよく覚えていない。でも楽しかった。
電話を切ったあと、11時から1時まで練習。ベートーヴェンのソナタの暗譜が完了。何がどんな風に書いてあるのか、知ろうとしていたらいつの間にか頭に入っていた。パスカル先生が前にそんなことを言っていたけれど、実感したのは初めて。ちょっと感動。
その後、支度をして家を出る。同じ門下の友達と会う。「人間不信」について話す。今日は、話してばかり。
家に夕方戻って、再び練習。日曜だけど、大丈夫そうだった。
今日はカレーだz
並々と作ってしまった。こういう状態のことを、心の中でいつも「魔女鍋」と呼んでいる。だって、かき混ぜてたら気分出る…(笑)
きのうと同じ材料だけれど、ナス、ズッキーニ、玉ねぎ、じゃがいも、ニンジン、ひき肉など。美味しかった。
一日がとても長いような気がした。
10時前に家を出て、セントラルへ。普段寝る時は暖房をつけないのだけれど、そうすると毎朝、室温の低さで目が覚める。氷点下の朝はちょっと耐えられない感じだったので、ブランケットを買いに行くことに。
ロンドンのオックスフォード・ストリートに、PRIMARKというお店があって、カットソーが2ポンドとかコートが10ポンドとか、とにかく価格破壊的に服飾関係の製品が安い。確かそこに布団らしきものも置いてあったと思い、行ってみることに。フリースのブランケットが2ポンドだった。日本円に換算して300円以下。よし、と即決(笑)あとは楽器屋さんに行って楽譜をひとつ買い、戻ってくる。今はセールの時期で、どこも50~90%オフだ。土曜だし、人がたくさん出ていた。
そういえば、また交通費が上がったと聞いた。地下鉄はプラス20p、バスはプラス10pだったと思う。毎年上がるらしい。強引なルール、さすが…。
1時頃戻ってきて、2時から練習。気づいたら7時になっていた。
この前買ってきたナス。手と比べるとわかるけど、日本のものと違って、大きい。
まな板に入りきってない(笑)
「今日はグラタンだー何入れよっかなー」と思いながら作っていたのだけれど、途中で、もしかしてこれはグラタンとは言わないのではないかと疑い始めたら、それ以来、わからなくなってしまった。
美味しそうに焼けたけど、これはラザニアかな?違うか。
耐熱容器の下にゆでたパスタを敷いて、上に、マッシュルーム、ナス、ズッキーニ、玉ねぎ、ひき肉をトマトピューレで炒めたものを乗せて、チーズをかけてオーブンで焼く。バジルとハーブとパセリをたくさん入れたらとてもいい味になった。久しぶりにオーブンを使った。楽しかった。
明日は、朝7時にスカイプで電話が来ることになっているので、早起きしないといけない。アメリカの友達なのだけれど、アメリカもその頃は夜中の2時。お互いに難しい時間をなぜ二人とも同意したのか、まったくの疑問…(笑)