10時からレッスンがあった。トライアウトのリベンジなのか、パスカル先生の勧めでもう一度バラード4番を弾くことに。
ひ、弾けた…!「どうしてきのうは弾けなくて今日は弾けたの?」と、先生ではなく私が、聞いた。それに対し先生は、「集中しているからだよ」と言う。
???集中は緊張に勝る?緊張した後に集中するには?そもそも集中していたら緊張しないのか。
あとは、「ほんとうの練習の仕方とその意味」をすごく丁寧に教えてもらった。練習で、フェーズが低いところからしみ込ませていれば、いずれ最終段階(パフォーマンス)でそれが現われるとのこと。全然気が抜けない、という意味。(笑)そして、音楽の何が自分達を楽しませるか、まで話が及ぶ。それは実際、とても複雑&簡単な相反するもので、それを解る人は(音楽をやっている人でも)少ないらしい。感覚的には分かるのだけれど、それを日々の練習生活とパフォーマンスに結びつけるのは大変。そして、子供達(特に7~15歳ころ)にそれを教えることで、後にとても役に立つと、音楽教育の話も。
先生はこれから数日、上海と北京に行かれて、中学校で音楽を勉強している子供達に会ってレッスンをしてくるらしい。先生はそれをとても楽しみにしているようだった。
あとは、ある程度のパフォーマンスが終わったら、それを世に出す(spread it out)ために教育熱心になりなさいとか、その両立は実際難しいとか、そういう話も。彼は素晴らしいピアニストだし、これまでの経験上の話なのは知っているけれど、教えたくなってきた。(笑)
前は扉があることを知らなかったけれど、今はその扉があって開いているのも見えていて、でもそこまでの道のりがやたら遠い、ということを言ったら、「EXACTLY!!」と大笑い。
そんな1時間だった。…たった1時間。
終わって帰って、練習をずっとしていて、5時半からヴァイオリンのリハーサルのため、再び学校へ。今日は小学校の登校と下校の両方を見た。
4時間のリハーサルで頭がフル回転して、疲れ果てて帰宅。お腹がすいていたので、レタスとベーコンの簡単パスタを作って、食べて、寝た。
寝る前にちょっと思った。4月に想定していた5月と大分違うな、と。(笑)何が起こるか分からない、というのは、外的要因もたくさんあるけれど、「自分が何を起こすか分からない」の意味だと思った。
9時起床。ちょっと寝すぎた。
11時ころから練習開始。ずっと見ないようにしていた(理由はなし)バラードの2番に、ようやく着手。すっごく難しい。時間がかかりそう。3番も、練習。まだ形にはならず。あと、ドビュッシーの「版画」をやることに決めたので、それも本格的に譜読み。
楽譜にすべてが書いてあって、その音符たちが、作曲家が書いたすべてを伝えてくれるのに、それを受け取るのは本当に大変な作業。扉が開かれていてその扉の先も見えるのに、その扉までの距離が長い、というか…。
あとは、1番と、4番。バラード三昧だ。
ずっと練習していて、5時半にトライアウトクラスのため、学校へ。
学生が、たくさん弾いた。版画を弾いている学生が2人いて、興味深く聴かせていただいた。
そして、私も弾いた。バラードの4番。
緊張で終わった。かなり撃沈した。
教室が狭いので、ピアノの椅子の背後に、ずらーっと学生がならんでいる。真後ろは、もう脚と椅子がぶつかるくらい。
演奏の時にそんなに近くにいられたら、もう怖い以外に何もない。弾く前に、心臓の鼓動で体が前後に動いた。(笑)何としても克服しなければいけないことなのだけれど、私にとってとても難しい。大勢の人の前に出れるって、すごい。
人にはきっと、「人前に出る時」に作動する心理的なセンサーみたいなものが備わっていて、それが働く人と働かない人がいる、気がする…。みんなの前で話をしたり、歌を歌ったり、写真などの被写体になったり、それができる人とできない人がいる。過去の演奏を振り返ってみると、自分はそのセンサーが時と場所によって稼働率100%だったり、0%だったり、何だか不安定。
簡単に言えば、「度胸と根性」?
とても嫌な思いをしたので、来週のトライアウトクラスで、リベンジさせてもらうことにした。(笑)
小心者だけど、前向きです。アンビヴァレンスです。
明日は、10時から自分のレッスン。夕方5時からヴァイオリンの合わせ。
まばたきをするように…
最近、パソコンの電源が突然切れる。
練習を終えて部屋に戻ったら、画面は真っ黒。コーヒーを入れて戻ってきても、真っ黒。youtubeで動画を見ていても、突然真っ黒。ブログを書いていても…。
ハードディスクのあたりを持つと、切れてしまうのはわかっていたので気をつけていたけれど、もうそういうことではないらしい。ロンドンにいる間長らくお世話になったパソコンだから、疲れてきちゃったのかな。もう少し、頑張って。
きのうは、練習をして、トライアウトクラスに。弾いた人は全員、試験を控えた学生で、…そういう精神状態が反映した演奏になっているように思われた。ちょっともったいなかったかな。でも、みんな、あと2週間弱で迎える試験を、頑張ってほしいなと思う。コンサートと違って、試験は明らかに「審査」されるのがわかっているから、それがとても怖い。オーディエンスではなく、審査員、だ。その気持ちがすごくよく分かる。
今日もこれからまた練習をして、6時半のトライアウトクラスに行く。
明日は、自分のレッスンと、ヴァイオリンの合わせ。
やった、切れずにここまで書けた。(笑)ワードは自動保存機能があるから、今度はそれで書いてC&Pにしよう。
晴れているけれど風がとても強い。葉の戦(そよ)ぐ音がとても心地よい。それにしても、気温がとても低い。あれだけ騒いだ春の次は、早々に夏を待つ。
今日は、朝からずっと外にいた。帰ってきたのは夜11時。
友達に会い、話し、夕方は、6時から4時間くらい、学校でヴァイオリニストと合わせがあった。
家に帰るまで全然疲れなかったし、ハキハキした一日だった。(笑)
今日の合わせは、グリーグのソナタと現代曲のルトスラフスキだったけれど、だいぶ形が見えてきて、やっと二人とも「本気」を出せる環境(音楽の土台)が作られてきた。ここからがもっともっと楽しい。まだ荒削りで音も野蛮(笑)なのだけれど、大切な核はもう見えている。このまま、運ぶことができたらいいと思った。とても豊かなリハーサルだった。
明日も、がんばる。
8時半起床。たくさん寝てしまった。
午前中は、置き去りにしていた冬物や、手洗いのほかの衣類を、どーんとまとめて洗濯した。いつも思うけれど、あの洗剤は本当にありがたい。こっちでは手で洗う用(ウールとか)のものを見かけない。柔軟剤はあるけれど、すっごく柔軟になりそうなので(偏見)使わない。普通の洗濯洗剤も、緑とか青、黄色などびっくりする色が多い(使っているけれど…)。汚れをたくさん落として、すっきりした。
午後から、あとは夜の7時半頃までまたずっとずっと、練習。きのうとあまり変わらず。でも、ドビュッシーの1曲で、しばしピアノの前で唸って考え込む。楽譜に書いてあることがすべてで、そこから何を読むか、また読み取ったもののうち何を選択するか、そもそもそれは合っているのか間違っているのか、いろいろな方法で答えを見つけようとしたけれど、今日は出なかった。先生にも聞いてみよう…。
夜、またクッキーを作った。明日はたくさんの友達に会う予定があるし、夕方からは合わせも入っているので、あげようと思って。
写真の使いまわしはしていません、そして栗まんじゅうでもありません。(笑)
明日から、少し頑張らなければいけない数日が始まる。別に忙しい訳ではないのだけれど、イベントがたくさん。
…と気合を入れておけば、拍子抜けできるかなー(期待)。