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2025/04/22 22:43 |
煙突
次から次へといろんなことが起こる。この3日間は、本当に心身ともに疲れ果てた。
でも。社会や他人は常に動いている(ように見える)ので、自分だけスタンド・スティルでいることはできないのだ、とわかった。できない理由は、その他人に迷惑がかかるから。

睡眠不足の上に腕が痛くて全然ピアノが弾けず、今日の1時からのレッスンは、15分ほどで終わりにしていただいた。本当に自分が嫌だった。心に引っかかりがあるせいで集中できず、音もろくに聴けない。テンポも不安定。指ももたつく。「来週には必ずノーマルになります」とだけ言って、家に戻る。先生にも申し訳なく思った。

家に帰って、ピアノを弾かない自分は今、何ができるだろうと考えて、ブラームスのシンフォニーの編曲を少し進めた。離れられないのかな、と思った。でもやっぱり楽しかった。

夕方になって、腕が少し楽になって、少し練習して7時半に学校へ。Vnの友達との、ブラームスのソナタの録音のため。
やっぱり始めのうちは(自分が)音楽どころではなくて、今までのリハーサルが水の泡になりそうだった。5分だけ一人の時間をもらって、気持ちを切り替える。全てを忘れて音楽だけ考える。最後には少し感覚が戻った。でも全然本調子じゃなく、悔いは残る。終わったのは夜の10時半ころ。

11時半に家に着く。

きっかけは笑い事のような些細なことだったけれど、自分の許容量(忍耐?)がそろそろ超えそうだ、というそのリミットに触れそうになった。人にはそれぞれの許容量とその種類があるので、「これができないから弱い」「これを乗り越えられる人は強い」とかそういうものではないと思う。本当は比較・判別ができないものを、人がたくさんいるから自然に平均が生まれて、比べたように見えてしまうのだ、きっと。社会にいる限り、マナーとしての限度は必ずあるけれど。
リミットに触れる、というのは、水が並々と入った重たい水槽を強い力で揺らしているような感じ、アンバランスになりかけの時。持ちこたえる。

自己修復能力をもうちょっと高められたらいいな…。そして、何にも屈しない音楽(笑)と、何かを信じる強い気持ち。あと少し。



今日銀行に新しいカードを取りに行った。相手が留学生だと分かると、たいていの受付の人は、「ロンドンは好き?」と聞く。今日は即座に「好きじゃない」と答えてしまった。「あ、でも人はいいと思います」とフォローもすかさず(笑)この返答が、次には変わるように。


『えんとつ』
この前、変な夢を見た。手術で、左肩に小さな煙突をつけてもらった夢。
起きてそれを思い出して、ちょっと笑ってしまった。なぜえんとつ!?小さいけれど体と同化していて、「煤(すす)の掃除もしてください」と言われた。夢の中で鏡で見て、かなり面白かった。そして、邪魔だった。どうしていつもこういう夢になっちゃうのかな?(笑)
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2009/03/12 10:52 | Comments(2) | 未選択
次々
朝から練習。
ブラームスのシンフォニー2台ヴァージョンも少し進んだ。
ソロの練習も集中した。
Vnの友達が来て、ブラームスの合わせもしっかりやった。あさっては録音がある。

そして夕方、一大事件発生…。詳しくは書かないけれど、とにかく今、ロンドン生活での一、二を争うほどの大変な状況かもしれない。自分が厄年だったっけ、何か悪いことをしたのかな、それでばちがあたったのかな、ここって実は鬼門かな(笑)などと、さすがにこうも立て続けなのでいろいろ考えてしまった。もっとも納得のいく答えは、シンプルに、「フラットのミス・チョイス」…。
今日はどっと疲れた。全てを放り投げてしまえたら、本当に楽だろうな、と思う。でもそれは、自分は絶対しないことだ、とも分かっている。これからの解決策を早々に考えなくちゃ。
試練だ。きっと。

2009/03/10 10:01 | Comments(0) | 未選択
喜姿

9時半起床。最近、目に関する夢をよく見る。何だろう?

11時ころから、1時まで練習。エチュードやバラードや2台など。今日はシンフォニーの編曲はやらない。始めると外に出たくなくなるから…。

2時に友達とお茶をするため、その後出かける。朝はとてもいい天気だったけれど、雲行きが怪しくなっていた。
行きの電車では、スコアのハ音記号のアルト・テノールをひたすら読みつつ、全体の音を、できるだけ頭の中で鳴らす訓練をしていた。実際出ている音は他の(ヘ音記号、ト音記号の)楽器と同様、和音の範囲内なので読むほどでもないのだけれど、素通りするのが嫌だし、慣れないことなので、今は無意味でも何でも、読むことが今は自分にとって大切かな…、と。絶対音感があったら全体の音を一度に思い浮かべるのは簡単だろうけれど、残念ながら私は持っていない。でも、努力である程度はカヴァーできると実感した。一つ一つ鳴らしていけば、その和音になる。何事にも、目的にたどり着く道はひとつではないのだと、楽観的・前向きに思っている。

4時に友達と別れて、学校へ。屋内にいる間雨がずっと降っていて、出る時には青空が出ていた。「イギリスの天気」そのものだった。夜から友達の誕生日パーティーがあるので、それまで練習。

8時半に、日本人の女の子6人が集まる。ラッセル・スクエアにある日本食のレストランへ。昼間会った友達も、今伴奏をしているヴァイオリンの子も、みんないる(笑)とても良いディナーだった。本人に内緒でホール・ケーキを買ってきた友達がいて、レストランのスタッフに頼んで、私たちのテーブルに運んでくれるような演出もして、すごかった。皆が集まったことに対しても、とても喜んでくれた。人が喜ぶ姿って、見ていて、あぁいいな、と素直に感じた。
ロンドンに住んで、嫌なことも悪いこともつらいこともあるけれど、でも、それと同じ分、いいことをたくさん得ている気がする。それは、日本にいてもあったかもしれないから比べることは無意味だし不可能だけれど、とにかく、今のこの瞬間を、その都度見過ごさずに、どんなこともきちんと飲み込んでいきたい、と思う。

12時に帰宅。長い一日だった。明日も、長くできたらいい。


2009/03/09 10:00 | Comments(0) | 外出
音域

10時前に起きて、焦りながら支度をしていたら、妹からスカイプで電話。その場にいる母や父とも少し話す。カメラがあったら一度に皆と会えるのになぁ。早く飛行機のチケットを取らなければ…。

11時に、ヴァイオリンの友達が家に来た。今日はブラームスのソナタの合わせ。
集中力がもう限界、っていうくらい、熱心にディテイルを。出だしの雰囲気を掴むのが本当に難しくて、アーティキュレーションの意味だのテンポだの、ああだこうだといろいろやってみて、最終的に、「気持ちを合わせれば雰囲気が出る」という何とも曖昧な結論になった。そうすると、うまくいったりする。でも、最初から曖昧にやっては絶対に作れなくて、右往左往する理由は、ここにあるのだと思う。どの箇所もほぼ隙間なくやった。

1時半には、くらくらして息切れしそうだった(喩)。2時に彼女は帰った。

その後すぐに、きのうからの計画通り、ブラームスのスコアを開く。実際に楽譜にしてみることにした。譜面の正式な書き方とかはどうでもいいから、とりあえず五線紙に音符を書き出してみよう、と。やっぱり1台じゃ全然間に合わなくて、あとから2台の譜面に。読みながら、奇声を発していたと思う。何ていうか、もう感激してしまって…。楽譜を買う時はいつも、ここにすべてが詰まっているんだな、と思う。この紙に印刷されたこの音符に、考えられないくらい膨大な量の作曲家の思考と苦悩とファンタジーが詰まっているんだ。
DSC06517.JPG
慣れないアルト記号などを読んだり、2台にするためにどのパートとどの音域を使うかで大分迷って、時間を費やす。まだC-Majorのテーマには程遠い…。そのテーマの後のことはさらに遠いので、あまり考えていない。でも諦めない。作業中、たまに「こんな大曲を、オケに入らない楽器で音を拾ってごめんなさい」と思うけれど、まあ何にも矛盾(コントラディクション)はある、と思って見ぬふり…。その代わり曲に対する愛情は同じくらい、ある。父が書いたという短い論文?を読んだ。参考になりました。ありがとう。

ネットで面白いグラフを見つけた。オケの各楽器の音域図。縦に楽器、横に音域で、それぞれ棒グラフになっている。ピアノが(グラフ内の)全音域をカヴァーしている唯一の楽器だった。そういえばそうだ…。当たり前のことでも、グラフとして目で見ると面白かった。

責任がないから楽しいんだ、きっと。

やめたのは夜の7時頃。さすがに頭を使いすぎて、本当にくらくらした。栄養補給!

またあした。


2009/03/08 09:27 | Comments(0) | 音楽
縦長
今日は9時ころ起床。

部屋の片付けや換気などをして(やっぱりまだ寒い)、少し練習。2台ピアノの曲を、また読む。
12時ころ、買い物のため、中心部へ出る。急いでいないので、交通費削減のためにバスで行く。今ロンドンは、オイスターカード(日本のSuica)を使って、バスは一回1ポンド、電車はZone1-2の間で1回2ポンド。この前値上がりしたばかり。同時にカッティング・プライス(上限の額に達すると、以降はチャージされない)も上がった。

ピカデリー・サーカスにあるジャパンセンターで、もやしや調味料、豆腐などを買う。その後、オックスフォード・サーカスの楽器店へ。ブラームスのシンフォニーのスコアと、五線紙を買うため。本屋などには紙の独特の匂いがあって、好き。

バスの移動で大分時間がかかって、家に着いたのは4時半ころだった。

DSC06516.JPG
きゃー。オーケストラの方々には普通のスコアだと思いますが、私にとっては自分のソロの譜面とは違う何か別のものに見えています。
さっそく4楽章を開いて、全ての楽器の音を読んでから、できる限り指を伸ばして(笑)、鍵盤に落とす。…ううううわあ。オケだーーーーーーーーーーー!耳で聴いて弾いていた音の他にもたくさんの音があって、やっぱりすごいなあ、と思った。もちろん音の厚みはまったく比にならないけれど、でも、感動した。C-Majorのテーマを弾く。うっ。言葉が出ない。どうしよう。
聴きながらスコアを読む。ブラームスは構成も大きいので楽器がたくさんあって、例えばサンサーンスのピアノコンチェルトよりも縦に長い。で、全部に目が通せなくて、何度も止めて確認したり。オケのスコアを読んでると、自分がスキャナになった気分。そして、アルト記号が即座に読めず(笑)

今日はこれで一日が終了。何も生産してないのに妙な満足感、あり。

明日は、ヴァイオリンの友達と、家で11時からリハーサル。ブラームス。これの録音は来週なので、追い込み。疲れなかったら、夜には行きたいコンサートがある。チケットは持ってないけど、たぶん当日で大丈夫…。

2009/03/07 10:23 | Comments(0) |

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